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CheckMate067試験(国際共同第Ⅲ相試験)概要

試験概要

【目的】

未治療の切除不能又は転移性悪性黒色腫を対象として、ニボルマブ単剤及びニボルマブ+イピリムマブ併用投与のイピリムマブ単剤投与に対する有効性及び安全性を検討する。

【試験デザイン】

多施設共同二重盲検無作為化比較第Ⅲ相試験[優越性試験]

【対象】

未治療の切除不能又は転移性悪性黒色腫患者945例(NIVO+IPI群:314例、NIVO群:316例、IPI群:315例)

【投与方法】

NIVO+IPI群:ニボルマブ1mg/kg及びイピリムマブ3mg/kgを1日1回、3週間間隔で4回点滴静注した後、ニボルマブ3mg/kgを2週間間隔で点滴静注した。6週を1サイクルとした。
NIVO群:ニボルマブ3mg/kgを1日1回、2週間間隔で点滴静注した。6週を1サイクルとした。
IPI群:イピリムマブ3mg/kgを1日1回、3週間間隔で4回点滴静注した。6週を1サイクルとした。

【評価項目】

主要評価項目:全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)[NIVO+IPI群/ NIVO群 vs. IPI群]
副次的評価項目:奏効率(ORR)[NIVO+IPI群/NIVO群 vs. IPI群]、OS、PFS、ORR[NIVO+IPI群 vs. NIVO群]、OSの予測バイオマーカーとしてのPD-L1発現状況、健康関連QoL 探索的評価項目:安全性等

【解析計画】

主要評価項目:全生存期間(OS)[NIVO+IPI群/ NIVO群 vs. IPI群]
有意水準0.04で優越性検定を行った。PD-L1発現状況、BRAF遺伝子変異、スクリーニング時のMステージを層別因子としたlog-rank検定(両側)を用いて群間比較し、ハザード比とその両側98%信頼区間(観察期間28ヵ月時点;3年及び5年フォローアップ時点では95%信頼区間)を、投与群を共変量として上記の因子を層別因子としたCox比例ハザードモデルを用いて算出した。Kaplan-Meier法を用いて中央値とその両側95%信頼区間、6、9、12、18、24、36、60ヵ月時点の生存率を算出した。
無増悪生存期間(PFS)[NIVO+IPI群/ NIVO群 vs. IPI群]
有意水準0.01で優越性検定を行った。OSと同様の検定法を用いて、群間比較、ハザード比とその両側99.5%信頼区間(観察期間9ヵ月時点;3年及び5年フォローアップ時点では95%信頼区間)、中央値とその両側95%信頼区間、6、9、12、18、24、36、60ヵ月時点の無増悪生存率を算出した。
副次的評価項目:奏効率(ORR)
PD-L1発現状況、BRAF遺伝子変異、スクリーニング時のMステージを層別因子とした両側Cochran-Mantel-Haenszel検定を用いて群間比較し、オッズ比とその両側95%信頼区間を算出した。Clopper-Pearson法を用いて、ORRとその両側95%信頼区間を投与群ごとに算出した。
OS及びPFS[NIVO+IPI群 vs. NIVO群](記述的統計)
主要評価項目と同様の検定法を用いて、群間比較、ハザード比とその両側95%信頼区間、中央値とその両側95%信頼区間の算出を行った。

NIVO:ニボルマブ IPI:イピリムマブ
小野薬品工業 / ブリストル・マイヤーズ スクイブ:海外第Ⅲ相(CA209067)試験成績(社内資料)承認時評価資料
Larkin J, et al. N Engl J Med. 2015; 373: 23-34.
[利益相反]本試験は、Bristol-Myers Squibbの支援をうけて実施された。
Wolchok JD, et al. N Engl J Med. 2017; 377: 1345-1356.
[利益相反]本試験は、Bristol-Myers Squibbの支援をうけて実施された。
Larkin J, et al. N Engl J Med. 2019; 381: 1535-1546.
[利益相反]本試験は、Bristol-Myers Squibbの支援をうけて実施された。

有効性

OS
オプジーボ+ヤーボイ群/オプジーボ群 vs. ヤーボイ群[ 主要評価項目]
オプジーボ+ヤーボイ群 vs.オプジーボ群[ 副次的評価項目]

Copyright © 2019 Massachusetts Medical Society. All rights res erved. Translated with permission.
Larkin J, et al. N Engl J Med. 2019; 381: 1535-1546.

データベースロック日:2019年7月2日
観察期間中央値:オプジーボ+ヤーボイ群 54.6ヵ月、オプジーボ群 36.0ヵ月、ヤーボイ群 18.6ヵ月

5年時点において、オプジーボ+ヤーボイ群/オプジーボ群は、ヤーボイ群と比較してOSを有意に延長しました。
(p<0.001、有意水準0.04、層別log-rank検定)

PFS
オプジーボ+ヤーボイ群/オプジーボ群 vs. ヤーボイ群[ 主要評価項目]
オプジーボ+ヤーボイ群 vs.オプジーボ群[ 副次的評価項目]

Copyright © 2019 Massachusetts Medical Society. All rights res erved. Translated with permission.
Larkin J, et al. N Engl J Med. 2019; 381: 1535-1546.

5年時点において、オプジーボ+ヤーボイ群/オプジーボ群は、ヤーボイ群と比較してPFSを有意に延長しました。
( p<0.001、有意水準0.01、層別log-rank検定)

副作用/死亡の発現状況

例数(%)
Grade評価:NCI-CTCAE v4.0
*1 重篤な副作用については解析されませんでした。
*2 主な投与中止に至った副作用は、OP群で下痢7例(2%)、OP+YV群及びYV群で大腸炎[OP+YV群30例(10%)、YV群21例(7%)]でした。
*3 死亡に至った副作用の詳細は、最終投与後100日以内では、OP群:好中球減少症1例、YV群:結腸穿孔1例、最終投与後100日以降では、OP+YV群:心筋症1例、肝壊死1例でした。
Larkin J, et al. N Engl J Med. 2019; 381: 1535-1546. Supplement ary Appendixより作成

安全性

いずれかの群で発現率が5%超かつGrade3又は4の副作用の発現が1例以上みられた副作用

Grade評価:NCI-CTCAE v4.0
Larkin J, et al. N Engl J Med. 2019; 381: 1535-1546. Supplement ary Appendixより作成

免疫関連副作用

オプジーボ及びヤーボイは、その薬理作用から、免疫反応の促進又は過剰による免疫関連の副作用があらわれることがあります。
観察を十分行い、異常が認められた場合には、専門医と連携して対処することが重要です。
また、早期発見、早期対処が重要ですので、これらの症状が発現した場合、すぐに医療機関にご連絡いただくよう、患者さんにご説明ください。

4. 効能又は効果(一部抜粋)
悪性黒色腫

6.用法及び用量(一部抜粋)
〈悪性黒色腫〉

通常、成人にはニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回240mgを2週間間隔又は1回480mgを4週間間隔で点滴静注する。ただし、悪性黒色腫における術後補助療法の場合は、投与期間は12ヵ月間までとする。 根治切除不能な悪性黒色腫に対してイピリムマブ(遺伝子組換え)と併用する場合は、通常、成人にはニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回80mgを3週間間隔で4回点滴静注する。その後、ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回240mgを2週間間隔又は1回480mgを4週間間隔で点滴静注する。

7.用法及び用量に関連する注意(一部抜粋)
〈効能共通〉
7.1 本剤は、30分以上かけて点滴静注すること。
〈悪性黒色腫〉
7.4 根治切除不能な悪性黒色腫に対して、イピリムマブ(遺伝子組換え)と併用する場合は、臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、併用の必要性について慎重に判断すること。また、イピリムマブ(遺伝子組換え)の上乗せによる延命効果は、PD-L1を発現した腫瘍細胞が占める割合(PD-L1発現率)により異なる傾向が示唆されている。イピリムマブ(遺伝子組換え)との併用投与に際してPD-L1発現率の測定結果が得られ、PD-L1発現率が高いことが確認された患者においては、本剤単独投与の実施についても十分検討した上で、慎重に判断すること。

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